ステンレス板金・溶接の『株式会社 丸山ステンレス工業』

最新のウォータージェット加工機を導入しました!

投稿日:2022/08/26

※ウォータージェット外観

 

今まで弊社で使用していたウォータージェット加工機も今年で12年目となり経年劣化などが目立った為最新のウォータージェット加工機を導入する運びになりました。

 

●ウォータージェットの仕組み

ウォータージェットは、音速を超える超高圧水を生成・噴射し、材料を切削する加工方法です。特徴としては、「厚いものが加工できる」「切断面をきれいなまま切断できる」「不溶性であれば、複合材などの複雑な素材の切断もできる」などがあります。弊社では例えば、ステンレス・チタン・アルミ・フロートガラス・石英ガラス・カーボンなどを切断加工しております。

 

●今までのウォータージェット加工機となにが違うのか?

 

1. ダイナミックウォータージェット

      全てのウォータージェットには材料を切断する際に水流の遅れとテーパーが生じます。しかし今回弊社が導入した設備にはダイナミックウォータージェットというシステムが付属しており、高度なソフトウェア制御と機械装置により、テーパーとジェット水流の遅れを自動補正し、製品断面を垂直に加工できます。

※テーパーとは、相交わる2直線間の相対的な広がりの度合いのことを言います。両側に相対する傾斜がついていることが特徴です。

 

2. ビジョンシステム

        ビジョンシステムとはダイナミックウォータージェットに搭載されたカメラによって高精度で原点の位置出しができる機能のことです。ウォータージェットで材料を加工する際は原点の位置を出すことから始まります。このシステムにより従来よりも正確で迅速な原点の位置出しができるようになりました。また、このビジョンシステムを搭載したウォータージェット加工機は日本には数台しか導入されていません。

 

※ウォータージェット内部

 

今回、導入したウォータージェットは完全密閉型のため、水の跳ね返りなどを防止し生産現場を清潔に保つことができています。

 

製品の断面性能品質確認の為などの性能試験検査切断にも柔軟に対応できるかと思われます。

九州・熊本にてウォータージェットによる特殊素材・複合材などの切断・穴あけ・加工案件をお持ちの方、是非、ご活用お願い致します。

カテゴリー:モノづくりBlog , 問題解決技術提案 , ウォータージェット切断加工