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ビジョンシステムとは?現物からの位置決め切断・追加工を可能にする最新精密加工技術

精密板金加工の現場において、「図面が存在しない現物パーツに追加工を施したい」「成形済みの板金部品の特定位置へ、超高精度に穴あけや切抜を行いたい」というご要望は少なくありません。

しかし、従来の加工法では基準位置の設定(段取り)に多大な時間と治具製作コストがかかり、わずかな位置ズレによる不良発生のリスクが常に伴っていました。

これらの課題を根本から打破するのが、画像認識技術を融合させた「ビジョンシステム搭載加工」です。

本記事では、ビジョンシステムの仕組みや従来の段取りとの違い、精密板金における具体的な活用メリット、そして丸山ステンレス工業の取り組みについて解説します。

ビジョンシステム(画像認識位置決め)の仕組み

ビジョンシステムとは、加工機本体に高分解能のCCDカメラや光学センサーを搭載し、ワーク(加工対象物)の輪郭・ケガキ線・既存の穴位置・基準マークなどを光学的に画像認識・解析するシステムです。

従来の加工では、作業者が手作業でダイヤルゲージやピンゲージを用いてワークの位置合わせ(原点出し)を行っていました。ビジョンシステムでは、カメラが画像を瞬時に読み取り、機械座標とワークの傾き・位置のズレを自動計算。加工プログラムの原点を数0.1ミリ単位の精度で自動補正します。

従来の段取り vs ビジョンシステム搭載加工

比較項目従来の段取り方法ビジョンシステム搭載加工 
位置出し(原点復帰)治具の製作や手作業による割り出し(長いセットアップ時間)カメラ画像認識により数秒で自動位置決め
傾き・歪みの補正手作業での微調整(限界があり作業者スキルに依存)角度のズレを自動認識しプログラム座標を回転補正
図面なし現物加工採寸・CAD起こしが必要で膨大な工数現物の形状パターンを直接読み取り即座に追加工可能
ヒューマンエラー原点間違いやセットミスによる不良発生リスク自動認識のためセットミスを完全に排除

精密板金におけるビジョンシステムの具体的活用シーン

① 曲げ加工後・成形後の部品への高精度追加工

プレス加工やベンダーでの曲げ加工を終えた後の立体・半立体形状のパーツに対し、「曲げ線から正確に○mmの位置に高精度な穴を開けたい」といった場合、ビジョンシステムが曲げの個体差を認識して正確な位置に追加工を行います。

② 現物合わせ・試作品・改修品への追記加工

「既存の装置に取り付けてある板金カバーに、仕様変更でコネクタ穴を追加したい」「CADデータが存在しない旧型機の板金部品を正確に複製・追加工したい」といったリバースエンジニアリング的な要求に迅速対応できます。

③ プリント基板や印刷・エッチング済み板金のアライメントカット

あらかじめ表面にパターン印刷やエッチングが施された薄板に対し、アライメントマークを画像認識してミリ単位以下のズレもなく外形カットを行います。

丸山ステンレス工業の独自性:ビジョンシステム×ダイナミックウォータージェット

熊本の丸山ステンレス工業では、日本国内でも導入例が極めて少ない「ビジョンシステム搭載ウォータージェット加工機」を完備しています。

通常、ウォータージェットは厚物や大物加工で使われることが多いですが、弊社ではこのビジョンシステムを組み合わせることで、「熱歪みを一切与えない完全非熱加工」と「カメラ画像認識による超精密アライメント」を両立させています。

  • 「図面はないが、現物にピタリと合う追加工をしてほしい」
  • 「熱変形が起きやすい薄板の成形品に、位置精度±0.1mm以下で異形穴を追加したい」

このような全国のお客様からの超難度リクエストに対し、丸山ステンレス工業は確実な回答を提供しています。

まとめ

ビジョンシステムは、従来の精密板金の限界であった「セットアップ誤差」や「図面依存」の壁を突き破る最新技術です。

段取りコストの削減だけでなく、現物部品の改修や超高精度な追加工をあきらめていた設計・製造担当者様は、ビジョンシステム搭載機を駆使する丸山ステンレス工業へぜひご相談ください。